太平洋プレート
現在の日本列島の地形を作るのに最も大きな役割を果たしているのが、太平洋プレートです。
これは、1億8000万年ほど前に、南米近くの太平洋で誕生したと考えられています。
そこから日本まで到達するには、1万2000kmもの距離があるため、1年に10センチ動いたとしても、1億2000万年かかる計算になります。
ですから、太平洋プレートが日本付近に沈み込む前は別のプレートがあったことになります。
実は、この太平洋プレートより前の古いプレートの動きによって、プレート上にあった南方の山やサンゴ礁、陸地のかけらなどが運ばれてきました。
ですが、これらは海溝の部分で沈みこめず、できかけのアジア大陸の縁にくっついてしまいました。
このように、沈み込めずに陸地の縁についたものを「付加体」と言いますが、近年では日本列島の原型はこの付加体がもとになったと考えられています。
まず、できかけの大陸の縁に付加体の陸が作られたわけですが、その南半分がプレートの動きによって縁から離れて北へ移動しました。
そして、残った北側の付加体の太平洋側にくっついてしまったというわけです。
この両者の境界線を「中央構造線」と言います。
日本列島の成り立ち
日本列島の誕生は地球上のいくつものプレートのぶつかり合いが原因と言われています。
その様子を詳しく見ていきましょう。
- 地球を覆うプレート…日本には3000メートル級の山から、平野からわずかだけ高くなった丘陵まで、いろいろな山があります。
- 太平洋プレート…現在の日本列島の地形を作るのに最も大きな役割を果たしているのが、太平洋プレートです。
- フィリピン海プレート…現在でも、フィリピン海プレートは、1年に5センチずつ本州を押し続けています。