火山と温泉

日本の温泉法によると、

  • 25度以上の泉温がある
  • もしくは、塩類・硫化水素・炭酸ガスなど化学成分が普通の井戸水より著しく多く含んでいる鉱泉

のことを温泉と言います。

わが国には、2000箇所以上もの温泉がありますが、日本の温泉の大部分は火山に関係があります。

とはいえ、火山がある=温泉があるというわけでもなさそうです。
マグマがあってもそこに恒常的に地下水が供給されていないと、温泉は湧き出てきません。

温泉地として有名な伊豆・箱根地方では、昔から「富士山の見えるところには温泉はない」と言うそうです。

これは、温泉が谷間にあるということを指しています。

谷が火山体を削り、火山の土台になっている基盤の岩まで達すれば、温泉が湧き出す確率が高いというわけです。

また、富士山の周辺に、自然湧出の高温温泉がないのは、あまりに大量の火山噴出物が山を覆っているからだと考えられています。

火山以外の要因としては、断層運動によって破砕されたところに地下水がしみ込んで地熱で暖められたもの、断層のずれによる摩擦熱で地下水が暖められたものなどの要因があると考えられています。

山が作るさまざまな地形

氷河をはじめとして、山が作る地形にはさまざまな顔があります。
温泉との関連性についても調べてみました。

  • 日本にもあった氷河…山がさらに高いと水ではなく、氷河の浸食の力を受けて、丸いノミで削られたような地形になります。
  • 氷河がみられた場所…日本の山で氷河地形が確認されているのは、本州では北アルプス・南アルプス・中央アルプスの3山脈、それに加え北海道の日高山脈の4つの山脈です。
  • ソリフラクション…凍結破砕作用によって岩が砕かれ、その礫が霜や氷の力で動くことをソリフラクションといいます。
  • 化石周氷河地形…なぜ、このような樹林帯の中に大きな岩があるのか、その謎を解いていきましょう。
  • 山地で見られる湖沼…氷食湖についでよく見られるのが「火口湖」です。
  • 火山と温泉…わが国には、2000箇所以上もの温泉がありますが、日本の温泉の大部分は火山に関係があります。

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