山地で見られる湖沼

山地は平地よりも地形が複雑で、そこに作られる湖や沼も変化に富んでいます。
そして、湖や池を作る要因もさまざまです。

氷河作用の結果、作られた代表的なものが「氷食湖」です。

カール(氷河が山肌を削り半円状にえぐられたもの)の底に水がたまった例がほとんどです。

穂高岳の池の平池、槍ヶ岳の天狗池、中央アルプス木曽駒ケ岳の濃ヶ池が代表的な例です。

氷食湖についでよく見られるのが「火口湖」です。

文字通り火山の噴火でできたもので、群馬県の榛名湖、草津白根山の湯釜、青森と秋田県境の十和田湖などが有名です。

もうひとつが「火山の堰止湖」です。

火山から噴出した溶岩や泥流が谷川をせき止めたことでできる湖です。
もっとも顕著な例が尾瀬ヶ原です。

燧ケ岳が噴出して、只見川をせき止めた結果できました。

現在の尾瀬ヶ原は形成当時は大きな湖沼でしたが、それが徐々に埋められて、水生植物が繁って、沼になっていったというわけです。

山が作るさまざまな地形

氷河をはじめとして、山が作る地形にはさまざまな顔があります。
温泉との関連性についても調べてみました。

  • 日本にもあった氷河…山がさらに高いと水ではなく、氷河の浸食の力を受けて、丸いノミで削られたような地形になります。
  • 氷河がみられた場所…日本の山で氷河地形が確認されているのは、本州では北アルプス・南アルプス・中央アルプスの3山脈、それに加え北海道の日高山脈の4つの山脈です。
  • ソリフラクション…凍結破砕作用によって岩が砕かれ、その礫が霜や氷の力で動くことをソリフラクションといいます。
  • 化石周氷河地形…なぜ、このような樹林帯の中に大きな岩があるのか、その謎を解いていきましょう。
  • 山地で見られる湖沼…氷食湖についでよく見られるのが「火口湖」です。
  • 火山と温泉…わが国には、2000箇所以上もの温泉がありますが、日本の温泉の大部分は火山に関係があります。

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