流紋岩

石英と長石という無色鉱物を多く含み、ケイ酸の含有量は66パーセントを超えます。
粘性は非常に高く、溶岩が噴出した時の流れの方向に縞模様がつくことから、この名がつけられました。

無色鉱物が多いので岩の色はどれも明るく、この岩で構成されている山は明るい感じがします。

北アルプス~白馬の稜線は主にこの岩で構成されています。

安山岩

色の濃い苦鉄質といわれるカンラン石・輝石を含む岩石と色の薄い無色鉱物の中間的な性質を持ち、ケイ酸の量は66~52パーセントくらいです。

溶岩の粘性は比較的高めなので、火山は大爆発をすることがしばしば見られます。

日本の火山のほとんどは安山岩で、特に輝石安山岩がもっとも多く見られます。

八ヶ岳の山体はこの輝石安山岩です。

玄武岩

ケイ酸の量が52パーセント以下と少なくなり、そのため苦鉄質の有色鉱物を多く含むので、黒い岩になります。
伊豆諸島の島々や富士山は玄武岩によってできています。

火山のでき方

続いては、日本に200ほどある火山の成り立ちについて見ていきます。

  • 火山はどうしてできるのか…日本には現在、200ほどの火山があり、そのうち83の火山は、ここ2000年のうちに活動した、いわゆる活火山です。
  • 複成火山…火山は一見似たような形をしていても、全く異質の火山であることがあります。
  • 大カルデラ火山と単成火山…軽石が周辺に厚く堆積し、広大な台地を作ります。
  • 火山岩の組成…山を作る岩石はその成因から、火成岩・堆積岩・変成岩の3つに分けることができますが、地殻を形成する岩石の90パーセントは火成岩でできています。
  • 火山岩を代表する岩石…流紋岩、安山岩、玄武岩について。
  • 火山の形成例~妙高山…かつてはスキーで賑わう山として知られた、新潟県は妙高山の例を見てみましょう。

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