ソリフラクション

凍結破砕作用によって岩が砕かれ、その礫が霜や氷の力で動くことをソリフラクションといいます。

礫が一面に広がるなだらかな場所では、石ころが円形になっていたり、少し傾斜があると列状に並ぶように変化します。
このような自然の造形を目の当たりにすると、そこを歩いて踏んづけてしまうのがもったいない気持ちになります。

比較的大きい礫を「環状砂礫」と言い、大きい礫の方が周りの砂や小礫より熱伝導率が高いため、寒くなると非常に冷たくなって凍結し、礫の下にできた氷の力で押し上げられてできるものです。

傾斜の大きい所で見られるのが「条線砂礫」です。

大きな礫(5cm前後)と小さな礫(1cm未満)が畑の畔のように幅20cmくらいで並んでいるものです。

一番、目にしやすいのが「階状砂礫」で、さまざまな大きさの礫が斜面を移動するときに、大きな礫ほど移動速度が遅いため積み重なってしまってできるものです。
積み重なった部分は5~20cmの高さの階段状になり、平坦なところは小さな礫で埋められてしまいます。

山が作るさまざまな地形

氷河をはじめとして、山が作る地形にはさまざまな顔があります。
温泉との関連性についても調べてみました。

  • 日本にもあった氷河…山がさらに高いと水ではなく、氷河の浸食の力を受けて、丸いノミで削られたような地形になります。
  • 氷河がみられた場所…日本の山で氷河地形が確認されているのは、本州では北アルプス・南アルプス・中央アルプスの3山脈、それに加え北海道の日高山脈の4つの山脈です。
  • ソリフラクション…凍結破砕作用によって岩が砕かれ、その礫が霜や氷の力で動くことをソリフラクションといいます。
  • 化石周氷河地形…なぜ、このような樹林帯の中に大きな岩があるのか、その謎を解いていきましょう。
  • 山地で見られる湖沼…氷食湖についでよく見られるのが「火口湖」です。
  • 火山と温泉…わが国には、2000箇所以上もの温泉がありますが、日本の温泉の大部分は火山に関係があります。

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