日本にもあった氷河

地殻運動や火山活動の結果として山が高くなると、それにつれて山は浸食を激しく受けるようになります。

山には谷が刻まれ、V字型の鋭い地形になってゆきます。

しかし、山がさらに高いと今度は水ではなく、氷河の浸食の力を受けて、丸いノミで削られたような地形になります。

現在、日本の山には氷河はありません。

その理由は、夏になっても常に0度以下で、降った雪が解けずに残り、年々蓄積されていく「雪線」以上の高度がないからです。

しかし、北アルプスなど多雪地帯の一部には、雪線以下でも越年する雪があり、これが氷化して山に残っています。

これを氷河と呼ぶかは問題があるところです。

が、北アルプスは世界的にも稀に見るほどの豪雪地帯ですので、もしここに3776mの富士山があったら、完全な氷河が出来ていたと考えられます。

歴史的にみると、日本でも過去の氷河時代には、高い山に氷河が形成されていました。
過去180万年の第四紀には、地球は何回もの氷河期を経験していますが、日本にあった氷河は最終期のものです。
この時の気温は、現在よりも約10度低下していたと言われています。

山が作るさまざまな地形

氷河をはじめとして、山が作る地形にはさまざまな顔があります。
温泉との関連性についても調べてみました。

  • 日本にもあった氷河…山がさらに高いと水ではなく、氷河の浸食の力を受けて、丸いノミで削られたような地形になります。
  • 氷河がみられた場所…日本の山で氷河地形が確認されているのは、本州では北アルプス・南アルプス・中央アルプスの3山脈、それに加え北海道の日高山脈の4つの山脈です。
  • ソリフラクション…凍結破砕作用によって岩が砕かれ、その礫が霜や氷の力で動くことをソリフラクションといいます。
  • 化石周氷河地形…なぜ、このような樹林帯の中に大きな岩があるのか、その謎を解いていきましょう。
  • 山地で見られる湖沼…氷食湖についでよく見られるのが「火口湖」です。
  • 火山と温泉…わが国には、2000箇所以上もの温泉がありますが、日本の温泉の大部分は火山に関係があります。

このページの先頭へ