大カルデラ火山と単成火山

まず、大カルデラ火山ですが、複成火山は数十年~数百年おきに、数多くの噴火を繰り返して成長しますが、大カルデラ火山は数千年~数万年もの休止期間を経て、あるいは、これまでまったく火山のなかったところに、いきなり大爆発を起こします。

この爆発は複成火山の1個分にあたるマグマを一気に噴出させるので、山体は空洞になり、山頂付近が陥没し、直径10km以上の大カルデラになります。

そして、軽石が周辺に厚く堆積し、広大な台地を作ります。

一方、単成火山は休止期間のないほぼ1回の連続する噴火によって形成される火山なので、溶岩の種類により、さまざまな形の山体を作ります。

代表的なものに「スコリア丘」があります。

これは、短期間の噴火でスコリア(軽石)を噴出させ、小型の円錐形の山体を作るものです。

この山は形だけですと「コニーデ」と言われる円錐形の火山になり複成火山のように見えるのですが、実は全く違う過程で出来た火山であることがわかります。
代表的なものに北海道の昭和新山があります。

火山のでき方

続いては、日本に200ほどある火山の成り立ちについて見ていきます。

  • 火山はどうしてできるのか…日本には現在、200ほどの火山があり、そのうち83の火山は、ここ2000年のうちに活動した、いわゆる活火山です。
  • 複成火山…火山は一見似たような形をしていても、全く異質の火山であることがあります。
  • 大カルデラ火山と単成火山…軽石が周辺に厚く堆積し、広大な台地を作ります。
  • 火山岩の組成…山を作る岩石はその成因から、火成岩・堆積岩・変成岩の3つに分けることができますが、地殻を形成する岩石の90パーセントは火成岩でできています。
  • 火山岩を代表する岩石…流紋岩、安山岩、玄武岩について。
  • 火山の形成例~妙高山…かつてはスキーで賑わう山として知られた、新潟県は妙高山の例を見てみましょう。

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