火山の形成例~妙高山

かつてはスキーで賑わう山として知られた、新潟県は妙高山の例を見てみましょう。

妙高山は、外輪山の中に中央火口丘がある雄大な山容で、その特徴的な姿は非常に有名です。

この山は30万年以上も前に活動した古妙高山のあと、しばらくの休止期間を置いて、現在の火山を形成する活動が始まりました。

まず、苦鉄質の安山岩と玄武岩からなる溶岩の流出や、火砕流の噴出で円錐形の山体を形成した第1期があり、その後多くの噴出物で山体を成長させた第2期の活動へ続きます。
第3期には大規模な噴火活動が続いたため、その高さは2800mほどの立派な複成火山となりました。

しかし、その大規模な活動の結果、山体は空洞となり、山頂部は陥没して直径2~3kmの大きなカルデラが作られました。約2万年前のことです。

中央火口丘は第4期の活動によって約5000年前に噴火したものです。
カルデラからの高さは約400mもある巨大なドームで、これを組成しているのは、褐色の角閃石が目立つ安山岩となっています。

山頂から少し下りたところには爆発の際の溶岩流がそのまま残り、今もその姿を見ることができます。

火山のでき方

続いては、日本に200ほどある火山の成り立ちについて見ていきます。

  • 火山はどうしてできるのか…日本には現在、200ほどの火山があり、そのうち83の火山は、ここ2000年のうちに活動した、いわゆる活火山です。
  • 複成火山…火山は一見似たような形をしていても、全く異質の火山であることがあります。
  • 大カルデラ火山と単成火山…軽石が周辺に厚く堆積し、広大な台地を作ります。
  • 火山岩の組成…山を作る岩石はその成因から、火成岩・堆積岩・変成岩の3つに分けることができますが、地殻を形成する岩石の90パーセントは火成岩でできています。
  • 火山岩を代表する岩石…流紋岩、安山岩、玄武岩について。
  • 火山の形成例~妙高山…かつてはスキーで賑わう山として知られた、新潟県は妙高山の例を見てみましょう。

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